
店舗を有効活用!「スペース貸し」が新たな収入源に
コロナ禍にあり、飲食店オーナーの皆さんは、さまざまな経営努力を重ねています。そうした中、注目する方が増えているのが「スペース貸し」です。
数年前から営業時間外や定休日に店舗を貸し出す「間貸し」や「シェアビジネス」はありましたが、コロナ禍の今、副収入を得られる可能性があると関心が高まっているようです。
営業時間外でも売り上げが上がる!
飲食店を取り巻く環境が刻々と変化しています。ランチ営業やテイクアウト・デリバリーに比重を置き、売上づくりに成功している店舗は多いでしょう。同時に、「店舗がビジネス街にあるので平日のみの営業にした」「ランタイムが落ち着く15時で閉店にしている」などコストの削減にも取り組んでいるはずです。また、「ランチの仕込みを朝からする必要があるため、ディナーの営業はやめざるを得ない」ケースもあるでしょう。
こうした店舗にぜひ知っていただきたいのが、稼働していない時間帯や定休日に店舗をまるっと貸し出す「スペース貸し」です。飲食店を小さく開業したい、料理教室をしたい、会議室を探している、撮影場所を探している……など、飲食店のスペースにはさまざまな需要があるため、営業時間外でも売上をつくれる可能性があります。
マッチングサイトなら安心して貸し出せる
中には、「大切な店舗を知らない人や企業に貸すのは……」「トラブルが起きたら?」と抵抗を持つ方もいらっしゃるでしょう。ぜひ活用したいのが「マッチングサイト」です。
サイトにはそれぞれ特徴があるため、「空間を活かして欲しい」「飲食店に活用してもらい、ランチタイムとディナータイムで違うメニューを食べられるような場所にしたい」など目的に合わせて選ぶことができます。
また、テナントをスペース貸しすることは「転貸借」となり、物件所有者とトラブルになることも……。マッチングサイトを介すことでこうした問題もスムーズになります。
※転貸借……賃借人が賃借物を第三者に使用・収益させること。賃貸人の承諾が必要とされています。
●こだわりの空間として貸し出す
イベントや撮影などで空間を探している個人や企業とスペースを貸したい人をマッチングするのが『スペースマーケット』です。スペースを1時間単位から貸し出すことができます。
貸し手にとって嬉しいサービスのひとつは、登録前に、サイト上でどのくらいの利益が見込めるのかを簡単にチェックできる機能を使えることや、登録後は、選ばれるスペースになるための写真や文章の作り方などのサポートを受けられることでしょう。信頼できる借り手かどうかのチェックに力を入れていること、何らかのトラブルが発生した場合はきちんと補償してくれるのは大きな安心となります。
スペースマーケット
●飲食店だけに特化したマッチングサービス
『飲食マッチ.com』は家賃負担を減らしたい飲食店オーナーと、これから飲食店を開業したいという方をつなぐサイトです。経営支援からIT導入までコンサルティングサービスを受けることもできます。マッチングサービスもコンサルティングサービスも、完全成果報酬制なので、無駄な出費はないようです。
ひとつの店舗を昼と夜でオーナーを変える“二毛作営業”には、認知を広げたり、両店の顧客を取り込んだりできる可能性がありそうです。
飲食マッチ.com
https://www.inshoku-match.com/
身近なところにもスニーズはあるはず
サイトに登録しマッチングするのを待つ方法以外に、店舗に張り紙をし、スペース貸しをアピールするのも有効な手段です。張り紙を見て応募してくる人は、お客さまや近隣の人など顔見知りの場合が多いため、あらゆるリスク回避ができるでしょう。また、個人経営の学習塾や料理教室などが、より良い感染対策ができる場所で一時的に開業をするケースが増えているため、地域との交流や貢献に結びつくかもしれません。
手順をきちんと踏めばリスクは高くない『スペース貸し』。検討してみる価値がありそうです。